消防士>バックドラフトって、映画のタイトルのやつ？

次は、よく聞くバックドラフトについて説明をしていきます。


これは消防隊が扉を解放することによって新鮮な空気が部屋に流入し

その部屋に蓄積していた可燃性ガスが、短時間に爆発的に燃焼し

火災が爆風を伴って室外に吹き出す現象のことを言います。



特徴としては、以下のような特徴がみられます。


１・事前に部屋内部が十分に加熱されて、多量の可燃性ガスが

　　蓄積していることが前提条件となっています。


２・爆風と衝撃波を引き起こして、濃煙の噴出壁等、建物などの倒壊があります



前のページで説明しているフラッシュオーバーとは

どのような違いがあるのでしょうか。


次に相違点を見ていきましょう


１・バックドラフトは進行の速い化学反応であり

　　急激な火気の温度上昇、膨張、圧力上昇をひき起こして

　　爆風及び衝撃波を伴います


　　これに対してフラッシュオーバーは、急激な可燃性ガスへの着火であり

　　爆風あるいは、衝撃波などを伴いません。


２・最も大きく違うのは、フラッシュオーバーは火災成長期に発生するものですが

　　バックドラフトは、火災の減退期に発生するということです。

　　映画「バックドラフト」を見れば、わかりやすく理解できるのではないでしょうか。


見たことのない人は、ぜひ一度ご覧ください。


３・バックドラフトの発生は酸素の供給が引き金となって発生するのですが

　　フラッシュオーバーは、熱の供給が引き金となるのです。