消防士>フラッシュオーバー見たことあります？

フラッシュオーバーってなんなんでしょうか


現場で見たことってあります？

なかなかないですよね…

なので、ここでは言葉に活字になってしまいますが、説明をしていきたいと思います。

・フラッシュオーバー


火災が発生する過程において、火源近くに限定されていた

燃焼域が少しずつ拡大していくというもの。


この段階で発生した可燃性ガスは天井の下層に滞留します。

このガス濃度が増大していき、燃焼範囲内の濃度に達するとなんらかの火により

着火して、天井が火炎に包まれます。それ以降は天井面から放射伝熱により

床面上の可燃性が強く加熱されて着火し床面全域が火炎に覆われてゆくのです。



では、特徴となるものをいくつか見ていきましょう☆


１・区画内の可燃性材料の全表面が、火に包まれるせん移現象


２・通常、出火してから５〜１０分後に発生する


３・消防隊が火炎を覚知し、消防活動に着手する時間とほぼ一致する


４・現場に到着したら、短時間で火災の全容を把握し、その後に激しく変化するであろう

　　火災の拡大を予測して、安全かつ迅速に活動しなければならないのです。


５・開口部から、濃煙あるいは火炎の噴出が始まって上の階もしくは

　　隣接する建物への延焼危険が高まります。


６・火災成長期から火災の最盛期にいたる急激な火災拡大

これらの特徴を覚えておけば、現場でも隊員がケガする確率が減るはずです