可搬ポンプの特徴>可搬ポンプのこと、勉強したことありますか?

可搬の話に入る前に、動力消防ポンプ(2スト)と4ストローク消防ポンプの

大きく分けて2種類があるのは、ご存じですよね。


ストロークは「行程」という意味です。

4ストロークエンジンとは1サイクル(1周期)に4行程があるエンジンという意味です。

「吸入」 「圧縮」 「燃焼」 「排気」

の4行程です。


では2ストロークエンジンは1サイクルに2行程かというと、そういうわけではなく

もっと複雑で簡単には説明できませんが、わかりやすく言うと

「4ストロークエンジンの1サイクルはクランクシャフト2回転の間で行われ」

「2ストロークエンジンの1サイクルはクランクシャフト1回転の間で行われる」

と考えてください。


4ストロークエンジンのメリットとしては(2ストロークエンジンと比較して)


・燃費が良い

・排気ガス中の有害物質が少ない

・排気音が小さい

・耐久性が高い

・オイル代のランニングコストが安く済む

などが挙げられます。

2ストロークエンジンのメリットとしては(4ストロークエンジンと比較して)

・小排気量で高出力が出せる

・構造が単純で重量が軽く出来る

・常に新しいオイルで潤滑するのでエンジン内部が汚れにくい

・生産コストが割安で販売価格が安めにできる

・修理代が安め

などが挙げられます。


では、基礎的なことですが


エンジンが動く3つの要件をここで、見ていきましょう。


1・燃料


・燃料通路に目詰まりがないこと…キャブ、コック、フィルタ

・水分混入や劣化がないこと…キャブ、コック

・ブリーザーが詰まっていないこと…タンクキャップ


2・圧縮


・圧縮圧力が適正であること…ガスケット、ピストンリング


3・火花

・青白くて強い火花が飛んでいること…点火プラグ、プラグキャップ、マグネト

 イグニッションコイル、CDIユニット


基本的には、燃料・圧縮・火花 この3つがしっかりとしていれば

可搬のエンジンは、ばっちりと動くもの。

なにか不良があれば、これらのどれかをまず見てみましょう。

次のページでは、可搬の点検要領等を見ていきましょう。

inserted by FC2 system