消防の勉強>燃焼現象にはどれくらいの酸素が必要？

例えば、わかりやすいものだとガソリンなどは

その液体の中にスパーク（電気発火）発生装置を沈めて

スパークさせても燃焼はしません。


しかしもし、ガソリンの液表面上でスパークを発生させれば

瞬時に爆発的な燃焼を引き起こして、とっても危険なことになります。


では、燃焼という現象を引き起こすためには、酸素がどれくらい必要なのでしょうか。


通常であれば、空気中に21％の酸素濃度。しかし、これが何らかの原因で

５％増えて26％になってしまうと、燃焼速度は酸素濃度21％の通常の空気中より

２倍も速くなるのです。びっくり！！


逆に酸素濃度が21％を下回るほど燃焼速度は急激に低下し

一般に酸素濃度15％が、燃焼のための酸素の最低濃度といわれています。


つまり、酸素濃度15％未満のいわゆる酸欠空気では燃焼の３要素が

揃っていても燃焼してくれないのです。

しかし、この酸素濃度では、火災も起こりませんが

人間も行動できません。


労働安全衛生法では、酸素濃度18％未満のことを酸欠空気といい

この酸欠空気中では、必要量の酸素が身体に供給されず、いわば

窒息したのと同じ状態になり、身体の自由がきかなくなったり

最悪、死亡してしまうのです。この窒息状態を酸素欠乏症といいます。

よかったら、覚えておいてください。